文京区が取得に向け国と協議へ!

都心の貴重な自然と緑地の空間
充実したスポーツ施設(野球場2面、テニスコート7面、屋外プール)
残して都民みんなでつかえるようにしよう


 文京区目白台1丁目20番地の国家公務員共済組合(KKR)目白運動場が2005年1月をもって閉鎖されました。
 この施設は開設以来50年間近く、組合員だけでなく近隣住民、文京区民、都民にとって都心の貴重な緑豊かなスポーツ・リクリエーション施設として親しまれてきました。それだけに突然の閉鎖とそれに続く民間への売却の動きは長年親しんできた地元住民だけでなく、多くの利用者、区民に衝撃を与えています。
 26,000平方メートルに及ぶ都心のこの貴重な公的財産が財政難を理由に民間に売却され、営利本位に「再開発」される事を見すごすことはできません。
 私たちはこの施設を区民、都民のスポーツ・リクリエーション施設、そして緊急災害時の近隣住民の避難場所として存続できるよう文京区が都と協力して、区長はじめ区議会が全力をあげて取組まれるよう要望いたします。

[以上、目白運動場の存続と緑を守る会「存続を求める署名」より抜粋しました]

●目白運動場について、区長が区議会に報告(7月25日

 区側の報告(25日)と教育委員会での報告(19日)によると、昨年12月、国の関東財務局と国家公務員共済組合連合会(KKR)から、目白運動場の「取得の意思」についての照会があり、「慎重に検討」した結果、区として取得することになり、取得の意向を国に回答し、現在、具体的な協議をおこなっているとのことです。取得するのは、目白運動場跡地と隣地の国有地(田中邸の元敷地の一部)で広さが28,000平方メートル、取得費は推定130億円。

●運動公園として都市計画決定し、国や都の補助を受け取得へ

 KKRと合意できれば、 17年度中に区の都市計画審議会で都市計画決定し、 18年度中に国の補助や都の都市計画交付金、都区財政調整交付金が受けられるようにしたいとのことです。取得後、区の柏総合運動場(千葉県柏市)の機能を、同跡地に移転し、区立運動公園として広く区民が利用できるようにする計画です。柏運動場は、柏市などの自治体へ売却の予定です。

●区の取得表明は、区民の願いとねばり強い運動の成果

 区が取得の意向を表明し、国との取得へに向け具体的な協議に入ったことは、区民の切実な願い実現への大きな前進です。
 この間、小竹ひろ子都議と日本共産党文京区議団は、緒方靖夫参議院議員事務所とともに、「民間売却による乱開発は許せない」と財務省とKKR、都に対し、繰り返し、区への払い下げを要請してきました。「財政的に困難」(煙山区長発言2005年2月区議会)とする区に対し、「公園として都市計画決定すれば、区の負担が少なくなり、取得可能」と主張、区側の検討を求めてきました。

【小竹ひろ子日本共産党都議の談話】
 区民の皆さんのねばり強い運動が実ってきて大変嬉しく思っています。国などへの働きかけをいっそう強め、一日も早く運動場が利用でき、貴重な緑地を守れるよう今後とも力を尽くしていきます。

[文京新聞 2005年8月号外より]

現在閉鎖のため、施設の中は公開されていない「目白運動場」
3月に地域住民の皆さんと現地見学会を実施した頃の写真などです
 


野球場2面もしくはサッカー場1面が取れる


クラブハウス、多目的に使えます


現在は利用していない屋外プール
奥の緑地には鷹が飛来し
春にはフキノトウなどの山菜も取れるそうです


 
7面あるテニスコート
(クレーコート4面、オムニコート・バレーコート転用3面)
駐車場は35台分あります


05.3.25に行った東京都との交渉の様子


05.7.31目白グラウンドの現在

 夏草がグラウンド一面に、うっそうと茂っています。土のグラウンドは3月に見学した頃は、グラウンドキーパーの方が利用中止になった以後も整備を続けていらっしゃいました。
 雑草のたくましさと当時に都心にも自然の力があることを実感できます。一日も早く利用者の歓声が戻ってくるよう、皆さんと力を合わせてがんばります。

小竹ひろ子事務所
文京区向丘1-3-6 TEL:03-3815-9301 FAX:03-3818-6137